競争しないことで高価格・高利益を実現する
「競争相手が増えるにつれて、利益や成長の見通しは厳しくなっていく。製品のコモディティ化が進み、競争が激しさを極めるため、レッド・オーシャンは赤い血潮に染まっていく」(有賀裕子訳『ブルー・オーシャン戦略』より)
レッドオーシャン(既にライバルが多い市場)とブルーオーシャン(ライバルが全然いない市場)があります。
意外かもしれないですが、理容業界も美容業界もブルーオーシャンだらけなのです。
そんなコラムを。
客層を広げ、視野を狭める
美容室は時代の流れ的に仕方ないと思いますが、個性よりも平均的なサロン作りが主流でした。
そのため来店する客層が広くて、いろんな人に対応できて一見良さそうですが、現代では同じようなサロンが多すぎて競争が激しくなっています。
主流のポータルサイトでの集客だとコンセプトや内装も似たりよったりなのにさらにサイトでの表示のされかたも同じ感じになってしまうので、ネット集客も難しくなってきています。
“それしかない”という目線にどうしてもなりがちですが、実はそんなことはなくて、すこし視野を広げてみるとそこにはブルーオーシャンしかないことに気が付きます。
サロンの強みが一番大切
集客方法がどうとか、スタッフの技術がどうの前に【強み】があるかないかで全然話が変わってきてしまいます。
強みがなければ必然的に1000円カット、1900円カラーのように今はやってきてる低単価の薄利多売サロンと同じやり方をするしかありません。
でも一つでもいいので強みがあればそれを”売れる場所で”売ることで結果は必ず出ます。
つまり大切なのは『何をどこで売るか』であると言えます。
人がいるし需要がある場所なのにまだ誰もやってないことをする。
それが「差別化」となり「低コスト」で結果が出るようになります。
マーケットの探し方
そもそも独立をするならばこのような手順で考えるべきだと思います。
- やりたい事を決める(強み)
- やれる場所を探す(市場)
もしくは
- やりたい場所を決める
- やれる事を探す
このどちらかしかあり得なくて、”好きな場所で好きなこと”をするのが必ずしも正解ではないということです。
以前はそれでもよかったのは競合が少なかったからと言えます。
今は街中同じようなサロンだらけ、ネット上でも同じようなサロンだらけ。
なので必然的にこれから独立する人はブルーオーシャンなマーケット探しをしていかなければならないですし、すでにお店があってうまく行ってない方はエリアは変えられないので”そのエリアで売れるもの”を売っていかなければなりません。
エリアの探し方はいろいろと調べなきゃいけないのですが、すごく簡単に言うと【地名×施術名】で検索をしてみるとわかります。
その検索結果を見てみるとホットペッパーがほぼ全部独占してたり、またはどこかの1つのサロンとホットペッパーで二分してたり、そのような場所がかなりあります。
さらに一つ一つ見てみると、その施術を売りにしているところがない場合があります。
つまり【○○ マツエク】で調べたのにホットペッパーを見てみると掲載ゼロ件とか
【○○ 縮毛矯正】で調べて出てきたサロンは別に縮毛矯正に特化してるわけじゃない普通のサロンだったりとか。
そういうエリアでマツエク専門店を立ち上げたり、縮毛矯正専門店を立ち上げればその時点で勝手にオンリーワンでかつナンバーワンになります。
競合がいないので。
もちろん人口の数にもよりますし、どれだけ検索されてるか?などいろんな要素がありますが、現代では専門店を望んでる方が間違いなく増えてきています。
なので少し単価が高くても来てくれる…と、ざっくりというとそんな感じです。
正直都心部は少し厳しい部分があるのでいろいろと考えなければならないですが、地方都市や地方の人口がそこそこいるエリアであればラクショーです。
仙台、名古屋、福岡、札幌あたりの大都市でもラクショーです。
で、その強みがあることとエリアが決まった上でHPを作ったりしていく事でほぼ失敗はなくなると思います。
出店を考えてる方、出店をしたけど方向性を変えてきたい方は参考にしてみてください。